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スプマンテとプロセッコ [ブドウ]



スプマンテとは、イタリア語でスパークリングワインのことです。

プロセッコは、スプマンテのうち「グレーラ」というブドウを使用した、イタリアのヴェネト州でつくられるスパークリングワインです。

プロセッコ以外のスプマンテには、甘さのあるアスティ、シャンパンと同じ瓶内2次発酵方式でつくられるフランチャコルタ、赤いスパーリングワインのランブルスコなどがあります。

プロセッコには、最高格付けDOCGをもつ「コネリアーノ・ヴァルドッピアデネ・プロセッコ・スペリオーレ」と、DOCプロセッコがあります。
年間生産本数はDOCプロセッコ4.5億本、DOCGが9千万本と、年間3億本とされるシャンパンを上回っています。

DOCプロセッコの産地はほとんどが平野にありますが、DOCGプロセッコの中には丘陵地でつくられることにより、優れたブドウとなるものがあります。丘陵でのブドウ栽培は困難でコストも高くつきますが、日当たりと水はけが良いため、ブドウがよく成熟し、優れたプロセッコが生まれます。

プロセッコの製法はシャンパンの瓶内2次発酵と異なり、シャルマ方式と言われるタンク内2次発酵がとられています。
シャルマ方式とは、まだ発砲していないワインを大きなタンクに密閉し、その中で2次発酵を行う方式です。短期間に製品化でき、一度に多くを生産することもできるため、生産コストを抑えることができます。
長期熟成には向かないとされていますが、製造過程でワインが空気に触れないため、ぶどうの果実感や香りを残す発泡性ワインに向いています。

タンク内2次発酵方式のほか、1回の発酵でつくる方法もあります。
白ワインの生成を密閉式タンクで始め、発酵が一定値へ進んだところでタンクのバルブを閉め、そのまま発酵を続けて炭酸ガスを閉じ込め、スパークリングワインとする方法です。

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シャンパーニュ地方の中心都市ランス(Reims) [ブドウ]


シャンパンの産地、シャンパーニュ地方は、パリの北東約150キロにあります。
シャンパーニュ地方の中心都市ランス(Reims)へは、パリから新幹線TGVに乗れば約45分で着くことができます。
日本から直接向かうのであれば、パリのシャルル・ド・ゴール空港の駅から直接TGVに乗れば、30分でランスに着くことができます。
共にパリ東駅発、ドイツ国境の町ストラスブールへ向かうTGVに乗って、ランスへ向かいます。

TGVが止まる駅は「シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅」という駅で、ランス市内からは10キロ弱ほど離れた郊外にあります。
ランス市内にある「ランス駅」へは、シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅からローカル線に乗り換えて行きます。

シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅からランス市内へは、車で10分少しくらいですので、タクシーも便利でしょう。
時間によっては駅前にタクシーがいないこともありますので、駅前のタクシー乗り場の標識に出ているタクシー会社に電話して、タクシーを呼ぶ必要があります(タクシーが来るまで20分以上かかることもあります)。

ランスの町には、世界遺産であるノートル・ダム大聖堂などの観光地があるほか、シャンパンの作り手であるメゾンのカーヴがいくつもあります。
町の南の辺りにある「クレイエール(※)」という地域の辺りには、ポメリー、ヴーヴ・クリコ、テタンジェなどのカーヴがあり、いずれも一般見学向けの有料ツアーに参加することができます。
町の中心部からは歩くと片道30分くらいかかりますので、歩くのを楽しみながら向かうか、タクシーで行くと良いでしょう。

(※)クレイエール(Crayères)とは「石切場」の意味で、古代ローマ時代から、この辺りの地下の石灰岩が建築資材として切り出されたことから、この名前がついています。今も地下に広がる石切場跡は、低温で湿度が高くため、シャンパンの熟成に適していて、ポメリーやテタンジェも石切場跡を熟成庫として活用しています。ポメリー地下の石切場跡は全長で18キロほどもあるそうです。

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シャンパンに使われるブドウ [ブドウ]


シャンパンは数種類のブドウを混ぜて作られます(単一品種のシャンパンもあります)。

使われるブドウは、シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエの3種です。
シャンパンへの使用が認められる品種は他に4種あり、全部で7種ですが、先の3種がほとんどを占めます。

シャルドネは白ワイン用のブドウであり、白ブドウ(果皮が緑のブドウ)です。
シャルドネはシャンパンに爽やかな酸味を与えます。
シャルドネだけで作られるシャンパンもあり、ブラン・ド・ブラン(白の白、という意味)と呼ばれます。

ピノ・ノワールは赤ワイン用のブドウで、黒ブドウです。
ブルゴーニュ地方原産のブドウであり、世界で最も高級とされる赤ワイン「ロマネ・コンティ」や、著名な「シャンベルタン」も、ピノ・ノワール100%で作られています。
シャンパンを作る際は、果皮の色素を抽出しないように圧搾するため、シャンパンには赤ワインのような色はつきません。
ピノ・ノワールはシャンパンに力強い骨格を与えます。

ムニエは赤ワイン用の黒ブドウです。
シャンパンには柔らかさを与え、個性豊かなシャルドネとピノ・ノワールの調和をとります。
ピノ・ノワールとムニエだけで作られるシャンパンはブラン・ド・ノワール(黒の白、という意味)と呼ばれます。

シャンパンは、まずは品種ごと(+畑ごと)に発酵させてワインを作り、それを複数種混ぜてから瓶に詰め、瓶内で2回目の発酵をさせることで作られます。

前年以前に作り保管されているワイン(リザーブワイン)も混ぜられ、品質の安定がはかられます(単一年のブドウだけで作られるシャンパンもあります)。

ワインを混ぜることをアッサンブラージュといい、シャンパンによっては数十種類のシャンパンが混ぜられることもあります。

シャンパーニュ地方は北方の冷涼な地域であるため、年によってはブドウの実が十分に育たないこともあります。それをリザーブワインを混ぜることなどにより、毎年安定した品質を保つシャンパンを作れるよう、工夫がされています。
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シャンパンとは [ブドウ]


シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で作られるスパークリングワインです。
同じ発泡性のワインであっても、シャンパーニュ地方以外で作られたものをシャンパンと名乗ることはできませんので、「シャンパン」は世界で最も成功している地域ブランドの1つと言えるでしょう。

シャンパンは、発酵により生じる二酸化炭素が、液体の中に溶け込むことによって作られる、発泡性のワインです。
ワインは、ブドウの果汁が酵母により発酵し、ブドウの糖分がアルコールへと分解されることで作られます。
発酵の過程で二酸化炭素が生じますが、発酵を樽の中などで行うと、二酸化炭素はワインの外へ、気体となって出ていきます。
シャンパンは、一度作られたワインを瓶の中に入れてもう一度発酵させて作られます。2回目の発酵は瓶の中で行われるため、二酸化炭素は瓶の外に逃げていくことはできず、液体の中に溶け込みます。

シャンパンはブドウ果実のみから作られる農産品です。おいしいシャンパンを作るための基礎は、まずはなによりも、良いブドウを育てることです。

シャンパーニュ地方は、パリの北東へ150キロほど行った辺りに広がる地域です。ブドウもこの地の畑で育ち収穫され、シャンパンの作り手メゾンの醸造所も保管蔵もこの地にあります。

シャンパンは地元の委員会により厳密なルールが敷かれ、ブドウの収穫は手摘みのみ(機械不可)、ブドウ果実の量から得て良い果汁の量、熟成期間の長さなどが厳密に決められています。
そのように厳しい品質管理が行われてきたことで、世界中で愛される特別なお酒となり、商業的な成功も得ることができています。
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