スプマンテとプロセッコ [ブドウ]
スプマンテとは、イタリア語でスパークリングワインのことです。
プロセッコは、スプマンテのうち「グレーラ」というブドウを使用した、イタリアのヴェネト州でつくられるスパークリングワインです。
プロセッコ以外のスプマンテには、甘さのあるアスティ、シャンパンと同じ瓶内2次発酵方式でつくられるフランチャコルタ、赤いスパーリングワインのランブルスコなどがあります。
プロセッコには、最高格付けDOCGをもつ「コネリアーノ・ヴァルドッピアデネ・プロセッコ・スペリオーレ」と、DOCプロセッコがあります。
年間生産本数はDOCプロセッコ4.5億本、DOCGが9千万本と、年間3億本とされるシャンパンを上回っています。
DOCプロセッコの産地はほとんどが平野にありますが、DOCGプロセッコの中には丘陵地でつくられることにより、優れたブドウとなるものがあります。丘陵でのブドウ栽培は困難でコストも高くつきますが、日当たりと水はけが良いため、ブドウがよく成熟し、優れたプロセッコが生まれます。
プロセッコの製法はシャンパンの瓶内2次発酵と異なり、シャルマ方式と言われるタンク内2次発酵がとられています。
シャルマ方式とは、まだ発砲していないワインを大きなタンクに密閉し、その中で2次発酵を行う方式です。短期間に製品化でき、一度に多くを生産することもできるため、生産コストを抑えることができます。
長期熟成には向かないとされていますが、製造過程でワインが空気に触れないため、ぶどうの果実感や香りを残す発泡性ワインに向いています。
タンク内2次発酵方式のほか、1回の発酵でつくる方法もあります。
白ワインの生成を密閉式タンクで始め、発酵が一定値へ進んだところでタンクのバルブを閉め、そのまま発酵を続けて炭酸ガスを閉じ込め、スパークリングワインとする方法です。
*** 広告 ***
コメント 0